1.機械式腕時計の種類
1-1.形状の種類
機械式時計の形の種類
ラウンド型

ケースが丸形のもので、腕時計の基本とされています。
中央から外周部まで均等な設計により気密性に優れています。
そのためダイバーズウォッチなどに採用されることが多いです。
スクエア型
ケースが正方形のものを指します。
1930年ごろに大流行した、幾何学的装飾様式の【アール・デコ】からの影響で誕生しました。
一見男性的なケース形状ですが、レディース用のスモールサイズも幅広く展開されており、洗練された外観から、スーツと合わせるのに適したモデルが多い印象です。
レクタンギュラー型
ケースが長方形のものを指します。
アール・デコの影響から、スクエア型と同時期誕生したデザインです。
こちらも、スーツに合わせるのに適したモデルが多数あります。
トノー型
ケースが樽(たる)のような形状のものを指します。
ドレスウォッチに採用されるケースが多く、フランクミュラーなどはアイコニックなモデルで知られています。
トノー型を定番モデルとしているブランドも多く、エレガントな印象です。
オーバル型

ケースが楕円状のものを指します。
上下に長いものや、左右に長いものもあり、個性的な時計が多くみられます。
メンズモデルでは「ノーチラス」や「ミレネリー」はアイコニックな存在です。
クッション型
スクエアケースの4辺をふくらませたようなフォルムが特徴です。
優しく味わい深い雰囲気を感じさせる時計が多いです。
クラシカルなケースとして人気が復活しています。
機械式時計のケースの形でおすすめは?
最初の一本を選ぶなら
- ラウンド型がおすすめ
ラウンド型は時計の基本の形であり、選択肢も幅広いです。
また飽きの来ないデザインが多く、長く使える可能性が高い点も魅力だからです。

2本、3本目ならほかのケースを検討してみてもいいかもしれません。
1-2.文字盤の種類
文字盤はシーンによって使い分けされる
- メジャーな機械式時計の文字盤種類がある
- それぞれの用途や使用するシチュエーションが決まっている
文字盤の種類
中3針

中3針=腕時計の基本
- ダイアルの中央部に時分針、秒針を備える最もポピュラーなタイプ。
- センターセコンドとも呼ばれている。
中3針は、時計の基本形であるためもっとも種類が多いタイプです。
シンプルながら時計の装飾などにより無限のレパートリーがあり、
もっとも飽きの来ない長く使えるタイプといえます。
比較的メンテナンスがし易い点もメリットです。
中3針の代表的なモデル
- デイトジャスト(ロレックス)
- エクスプローラーⅠ(ロレックス) など多数
クロノグラフ

レーシングなどに使用されてきた
- クロノ → 【時】
- グラフ → 【記録する】
ストップウォッチ機能を備えた腕時計のことを指します。
クロノグラフの特徴
- 3つ目の小さな窓
- リューズの上下にプッシュボタン
- ベゼルのタキメータ―
3つ目の小さな窓はそれぞれ秒針、1分積算、1時間積算の役割をもっています。
3つ目の中央に秒針が備えられていることが多いです。
プッシュボタンは積算を開始・停止するためのストップウォッチボタンの役割です。
タキメータ―はカーレースなどに必要な、
走行時速や平均速度を瞬時に直読して計測することができる計算尺のことを指します。
このような特徴を持つクロノグラフが、もっともスタンダードなタイプです。
クロノグラフの代表的なモデル
- デイトナ(ロレックス)
- スピードマスター(オメガ)
ダイバーズ

ダイバーズ=名の通りダイビングに特化した時計
- タフなケースやガラス、パッキンなどを備える。
- 海中でも高い視認性が考慮される。
高い防水性と、視認性を確保した時計のことをいいます。
ダイバーズの特徴
- 逆回転防止ベゼル
逆回転防止ベゼルは、反時計回りにのみ回転するベゼルのことを指しています。
ベゼルに刻まれたメモリを分針にあわせることで始点とします。
これにより潜水時間を直読することで、命を危機から守っています。
反時計回りなので、直読した潜水時間が短くなってしまうという誤作動を防ぐことができます。
ダイバーにとっては必要不可欠な機能となります。
ダイバーズの代表的なモデル
- サブマリーナー(ロレックス)
- シーマスター(オメガ)
GMT
GMT=海外旅行に特化した時計
- グリニッジ標準時を意味している。
- 2か国以上の時間を同時に表示できる。
12時間表示の時針とは別に、24時間表示の第2時間帯表示を備えたタイプの時計もあります。
GMTの特徴
- 第4の針「GMT針」
通常の時計にも搭載されている中3針をホームタイムとし、
カラーリングされた第4の針がGMT針です。
この針を使う事により、他国都市の時刻を同時に表示する事ができます。
また、文字盤内に第二時間帯、第三時間帯を表示しているモデルや、
ひと目でその都市名の時刻が分かる「ワールドタイム機能」を備えたモデルもあります。
GMTの代表的なモデル
- GMTマスター2(ロレックス)
- ワールドタイム(パテックフィリップ)など
スモールセコンド
スモールセコンド=洗練された外観が特徴
- 時分針と一緒のところに秒針が存在しない。
- 独立した秒針計を備える。
スモールセコンドは他の時計の様に、あるシチュエーションに特化はしていません。
しかし、デザイン面での良さで評価が高く、ファンも多いです。
シンプルなレイアウトにスモールセコンドが備えられることで、
写真のように絶妙なバランスの文字盤となります。
スモールセコンドの代表的なモデル
- カラトラバ(パテックフィリップ)
- ランゲ1(A.ランゲ&ゾーネ)
- ポルトギーゼ(IWC)
ポピュラーな5種類の用途まとめ
中3針
- はじめての時計におすすめ出来るジャンル
- 飽きがこないスタンダードなジャンル
ビジネス~プライベートまでオールマイティに使用できる。
防水性や堅牢性に特化したモデルは多くなく、取り扱いには注意すべきモデルも多数、何気圧防水か、耐磁性はどのくらいか、パワーリザーブは何時間かをチェックする事をおすすめします。
水場や、アウトドアなどのアクティブな場面では適さないモデルもあるので注意が必要。
クロノグラフ
- メカニカルな文字盤に魅力を感じる人におすすめ出来るジャンル
- レースが好きな人にもおすすめできるジャンル
ビジネスにはやや不向きで、カジュアルな場面での使用がおすすめ。
機能を使う事はほぼなく、デザイン面での存在価値の方が大きい傾向あり。
中三針よりも複雑な構造の為、比較的故障しやすくメンテナンス料金が割高である。
ダイバーズ
- レジャーが好きでアクティブな人におすすめ出来るジャンル
- 飽きがこないスタンダードなジャンル
ビジネスにはやや不向きで、カジュアルな場面での使用が適切。
防水性に特化している為、海や川でのレジャーに最適な時計。
シンプルな設計の物が多く、メンテナンス性に優れている点も魅力。

日付が無い三針機能のダイバーズが基本である!
GMT
- 海外出張が多いビジネスマンの方におすすめ出来るジャンル
- シンプルすぎる時計よりは凝った機能が欲しいという人にもおすすめ。
2か国以上同時に時間を確認できるという優れた実用性を備えており、
GMT時計のデザイン性も優れています。
機能を使わなくても、カジュアルで使用したい方にも向いています。
スモールセコンド
- エレガントな時計が好きな人におすすめ出来るジャンル
ビジネス~プライベートまでオールマイティに使える。
文字盤のデザイン性に優れており、洗練された時計をお求めの人には最適なジャンル。
革ベルトのドレスウォッチに採用されている事が多い。
1-3.素材の種類

腕時計の素材は鉄(ステンレススチール)だけではありません。
ケース素材(実用)
ステンレススチール
鉄とクロム、ニッケルで構成される錆びない合金素材。
その種類は100種類以上も存在します。
時計の素材ではもっともポピュラーで、中でも「316L」という規格が一般的に使用されています。
ロレックスの場合、「316L」よりも耐腐食性・耐摩耗性が優れた「916L」という最高級ステンレスが使用されています。

【916L】は医療用のメスなどにも使用されています。
チタン
ステンレススチールよりも更に強度が高いのが特徴です。
大型仕様のケースに採用されることが多いです。
さらに、傷がつくにくく金属アレルギーを解消する素材としても注目されています。

ステンレスと比べるとやや黒く、軽いのが特徴です。
セラミック
成型や燃性を経て出来上がる、非金属無機素材。
陶磁器全般を指す一般的なセラミックとは少し異なります。
加工により艶感が出たり、マットな質感となったりします。
重厚でステンレスやチタンよりも傷がつきにくい反面、強い衝撃で欠けてしまう恐れがあります。

美しい艶が魅力的。
最近のロレックスのベゼルの素材としても使用されています。
カーボン
軽量かつ強度が高い炭素素材。
自動車や航空機の材料として一般的ですが、
その優れた性質から時計のケースに採用される事が近年多くなってきています。

マットな質感と高級感を両立。
また男性らしい印象も。
ケース素材(貴金属)
イエローゴールド
最もスタンダードな貴金属素材で、強い黄色味の発色が特徴。
75%のゴールドに対し、25%の銀と銅の配合バランスで色味を変化させたものです。
より赤みを出すか、淡くするか等、絶妙な色の違いにより各ブランド個性を強調しています。

ゴールドの王道!
日本人には肌馴染みはいまいちか。
ホワイトゴールド
金とパナジウム、銅などで構成されており変色防止でロジウムメッキを施す場合もあります。
場所を選ぶ金時計の中でもオールマイティに使用できるので人気があります。

一見ステンレスとも似ていますが、
やや温かみがある色合いで重さも違います。
ピンクゴールド

ステンレスとのコンビネーションや、無垢(すべて貴金属の時計)などに使用される。
普通のステンレスよりも重量があります。
純金に銅、銀、パラジウムなどを混合した合金で、イエローゴールドよりも黄色味が抑えられた上品な色合いです。
メーカーによって混合の配分が違うため色味にも違いが出ます。ロレックスの場合「エバーローズゴールド」、グラスヒュッテオリジナルの場合「レッドゴールド」等呼び方が違かったりもします。

貴金属の為、時計の定価も高くなります。
表面加工
PVD
物理蒸着いによる加工。
ケース表面に被膜を施す加工です。
耐摩擦と耐摩耗性を強化する事ができます。

他の時計とは一味違った個性的なデザインに合います。
ポップでかわいい印象に仕上がります。
DLC
炭化水素などから形成される、非晶質効果膜のことを指します。
膜を施すことにより、高い硬度と耐摩擦、耐摩耗性、耐食性がアップします。
ロレックスのカスタム加工にも使用されています。
DLC加工を施すことにより、オールブラックのクールな印象となります。

DLC加工を施したロレックスは【プロハンター】と呼ばれており、
B‘zの稲葉さんも愛用していることで有名。
文字盤の素材
カーボン
ケースと同様、軽量かつ強度が高い炭素素材。
ケースと文字盤に同じ素材を使う事により、時計全体の統一感を出しているデザインのものが多いです。
エナメル
文字盤の表面にガラス質のユウ薬を塗り、高温で燃成する技法。
懐中時計が生まれたばかりの時代から存在する、古典的な技法のひとつである。
高級感のある艶が特徴!
ギョーシェ彫り
ダイヤルに繊細かつ精密な模様の掘り込みをいれる装飾技法。
機械による自動旋盤のものと手動旋盤で行われるものがあり、
後者はハンドギョーシェと呼ばれ芸術性が高いのが特徴です。

ギョーシェ彫りはメーカーやモデルによって千差万別!
2.機械式腕時計のおすすめ
2-1.ステンレススチールのスポーツウォッチ

長く使い続けられる
クォーツと機械式の違い
まずはクォーツ腕時計と機械式腕時計の違いについて比較してみましょう。
どちらもメリット・デメリットがありますね。
ここでピックアップしたいのは、機械式腕時計は中の部品に不具合があっても修理することにより、半永久的に使えるという点です。
クォーツ腕時計は電池交換こそできれば使い続ける事ができます。しかし中の電子回路自体が故障してしまうと、修復は困難となってしまいます。修理できたとしても、そのクォーツ腕時計代並みの修理代を払わなければいけない可能性があります。『それなら買い替えたほうが良いや』といった意見が多くなりそうです。
一方で機械式腕時計は基本的には電子部品を使わないアナログなので、中の部品がちゃんと駆動する限りは長く使い続けることができます。
つまりメンテナンスをしっかりやってゆけば一生ものにもなり得る事になります。
機械式腕時計は価値が高い

機械式腕時計の最大のメリットの1つは高い価値です。
では、何故機械式腕時計に価値があるのでしょうか?
工芸品としての価値がある
ムーブメントの価値
機械式腕時計の中身は、ムーブメントと呼ばれる独自の機構で成り立っています。
ムーブメントとは歯車などの数百〜数千にも及ぶパーツ組み合わせた集合体です。
パーツにそれぞれ役割があり、時計としての機能を成立させています。
それだけで正確な時間を刻んでいると思うととんでもなくすごい事ですよね。
腕時計によってムーブメントの外観や動き方や様相が千差万別です。
ムーブメントは職人による手作業で製造されるブランドが多く存在し、手間がかかっています。
それ故に希少性も高く、工芸品としての価値が見出されるんですね。
ブランド力がすごいメーカーはみんな機械式時計を作る
腕時計はブランド力というものが、重要な要素を占めていると言って過言ではありません。
なぜなら腕時計界では実績が伴っていない一流ブランドは存在しないからです。
実績というのは時計自体の製造技術やマーケティング戦略など多岐に渡ります。
最もブランディングに成功したメーカーの1つといえばロレックスでしょう。
ブランド力があると顧客の求心力が強まり人気が集中します。
よって欲しい人が沢山いるので時計自体の価値が高まります。
機械式時計に価値を見出せる理由
- 外装(時計の外側のデザイン)からムーブメント(時計の機能を担う中身の機械)までが手作業の物が多数存在し、工芸品としての価値が高い。
- 腕時計の一流ブランドは漏れなく機械式腕時計を製造しているから!
高い汎用性、実用性
- 耐摩耗性・耐腐食性の王様
- 幅広いシチュエーションでの使用も期待される
ステンレス製の腕時計は比較的傷に強く、耐腐食性も優れているので普段使いに重宝されます。
一方、ゴールドなど貴金属の腕時計は色味が目立つ上にステンレスよりも重いく傷に弱いです。それに、着用できる場所を選びます。その為貴金属腕時計は普段使いには不向きという考えもあります。
使うシチュエーションが幅広いと腕時計としての需要も伸びてくる傾向があります。
高い流動性
- 顧客の幅広さ
- 人気の集中
ステンレスの価格はゴールド等の金無垢モデルと比較し、定価が抑えられています。
よって、購入する客層も広く流通量が豊かです。
手を出しやすい価格という事で、人気が集中する傾向があります。
昨今の時計市場では需要が供給を大きく上回るケースがたびたび見られ、プレミアム化したモデルが多数存在します。最近の価格上昇は『異常だ』という意見が多いですよね。
よってステンレススチールの価値の伸びは一時的なものである可能性も否定できません。
高級化傾向
比較的高価な機械式腕時計には、外装(外側の造り)にも妥協がありません。
- 工場の機械での量産を敢えて減らす
- 職人の手作業にこだわる
戦略として、このような方向性のブランドが複数存在します。
自社製ムーブメントの製造による量産機との差別化のほか、
- ステンレス素材の品質向上
- 手作業による加工の美しさ
外装面の高級化に力を入れているブランドが増えてきています。
ステンレスは素材の単価が安く高級時計というイメージはありませんでした。
高級時計は中身であるムーブメントにこだわるメーカーは多数ありますが、ステンレス時計自体に高級志向を押し出すモデルが増えてきました。
アルパインイーグル(ショパール)
- 従来のものより耐腐食性・耐摩耗性が強いルーセントスティールを採用
- ホワイトゴールドのような輝きが特徴で堅牢性と高級感を両立した。
2-2.ラグジュアリースポーツウォッチ(ラグスポ)

では、機械式時計でステンレスのスポーツウォッチといっても何を選べばいいのでしょうか?ここでは、『ラグジュアリースポーツウォッチ』というカテゴリの腕時計に焦点を当てたいと思います。
そもそもラグスポとは?


『ラグスポ』は堅牢さを備えながらエレガンスも兼ね備えた万能時計です。
シーンを選ばないため、すべての機械式腕時計ユーザーがターゲットになり得ます。とは言え、なかなかイメージがわかないですよね。
次はラグスポ時計の代表的なモデルをご紹介します。
ラグスポ代表モデル
- 『ロイヤルオーク』
- 『ノーチラス』


オーデマピゲ『ロイヤルオーク』

1972年発。ラグスポの元祖
- 八角形にビス止めが施された不変のデザイン。
- 『潜水具の除き窓』をモチーフとされている。
オーデマピゲとは世界三大腕時計メーカーに数えられるブランドで、格式が高いとされています。雲上メーカーなどと呼ばれており、製造工程・経営の歴史などが超一流です。超一流ブランドなので、顧客も世界のセレブ、エンタメ界の大御所等、愛用者が多数。
ロイヤルオーク魅力といえば、
- 遠目で見てもわかるアイコニックなデザイン
- ケースとブレスレットの調和が織りなす芸術性

ロイヤルオークは1972年に発表されたラグスポの原点です。ほぼすべてのラグスポを意識した時計はこのロイヤルオークの影響下にあるといっても過言ではないのです。
- 世界三大時計メーカーのオーデマピゲの看板となるモデル。
- 1972年発表の『ロイヤルオークジャンボ』がラグスポの原点となっている。
- アイコニックな八角形ベゼルにはホワイトゴールド性のビスが施される
- グランタペストリー模様のギョーシェ文字盤が代名詞。

筆者が過去に所持していたロイヤルオーク37mm「15450ST」
- ラグスポブームの火付け役であり、人気知名度共に非常に高い。
- 正規店では入手困難で、二次流通市場でも定価より高値。
- 50m防水であるため、アクティブに使用は難しいか。

ロイヤルオーク・ジャンボ・エクストラシン「15202(16202)」はロイヤルオークの中のでも原点にして別格!
パテックフィリップ『ノーチラス』

世界最高ブランドの代表的スポーツウォッチ
- ケースデザインは潜水艦『ノーチラス号』の舩窓をモチーフとしている。
- 時計では珍しいオーバル(楕円)型
パテックフィリップは世界三大時計の中でも頭一つ抜けた存在です。
そんな世界一のブランドが手掛けるスポーツウォッチに注目が集まらないはずがありません。
ノーチラスは現代のラグスポの魅力をそのまま体現している時計だと言えます。
- ケースの薄さ
- ケースからブレスレットまでの一体型のデザイン
- ブレスレットの完成度の高さ
どれをとっても非の打ちどころがない完成型の時計です。

ノーチラスはロイヤルオークの後発として1976年に発表されました。
角が目立つロイヤルオークと対称的に丸みが強調されています。
- 世界三大時計メーカーで筆頭となる、パテックフィリップの代表的なスポーツモデル
- ロイヤルオークと人気を二分するラグスポ時計の王様的存在
- 欲しい人に対し、生産量が非常に少ないため二次流通市場では低下の数倍で取引されている。

筆者が実際に現在所有しているノーチラス「5711/1A-010」(2021年最終製造個体)
- 掲載している「5711」に関しては、120m防水・45時間のパワーリザーブと日常使いには十分。
- オバール型のケースに一体型となっているブレスレットは、まさにラグスポ時計の完成形となっている。ムーブメントも自社製で、世界最高峰の「PPシール」を取得したキャリバー。
- 圧倒的人気と個体数の少なさからステンレス時計ながら1000万円を軽く超える相場となっている。

今回紹介した2モデルは値段の高騰が著しく、なかなか手が出せない状況です。
そこで、10万円~購入できるおすすめのラグスポをまとめましたので、ご参考になれば幸いです。
3.機械式腕時計のデメリット
3-1.維持費がかかる
機械式腕時計は中のパーツがすべて機械仕掛けで構成されているため、定期的なメンテナンス・オーバーホールが必須となります。
メンテナンスやオーバーホールを怠っていると、機械式時計の故障が重大なものとなって、さらにコストが掛かってしまう可能性があります。
例えばロレックスの定番、サブマリーナーだと10年に1回で良いとは言われていますが、1回のオーバーホールでおよそ10万円ほど掛かります。
さらに格式の高い世界三大腕時計となると、1回のオーバーホールで数十万円かかることがあります。
3-2.クォーツ式や電波時計と比較すると利便性が劣る
機械式時計は中身の状態により、正確な時刻を刻む『精度』が決まってきます。
いくら状態が良くても、小さな金属パーツの集合体であるため、どうしても誤差が生じてしまいます。
その反面、電池式の腕時計や電波時計は機械式腕時計よりも遥かに正確な時間を示すことができるのです。

それでも機械式腕時計を選び人々は、ある種『ロマン』を買っているのかもしれません。
4.機械式腕時計の保管方法、長持ちさせるメンテナンス方法

4-1.適切な保管場所
ケースに保管するメリット
- 埃や傷から守ることができる。
- お金を掛けないでも手に入れる事ができる。
- コレクションとして見栄えが良い。
机の上に置きっぱなしでは埃や思わぬ傷の原因となってしまいます。
置きっぱなしはやめて、ケースに保管することをおすすめします。
時計購入時の付属のケースに保管しておけば、
ある程度のダメージからは守ることができます。
ケースで保管

複数本を保管しておきたい場合は専用の時計ケースがおすすめです。
ネットショップでもつくりのしっかりしたものが5000円以内で購入できます。
蓋がガラス張りのディスプレイケースは、インテリアとして見栄えが良いです。
その反面、ガラスに埃や指紋が付きやすく気になってしまうというデメリットもあります。
蓋がガラスではないタイプもおすすめです。
- 革トランクのような高級感がある
- 密閉されてると安心感がある

高級そうなのに1万円程度で購入できるのでコスパ良しです。


私が愛用しているのはクロノセオリーのボスフォラスレザーケースです。
15本入るトランクケースがおよそ20万円と決して安くないですが、
有名ブランドのトランクケースとなるともっと割高となるので、コストパフォーマンスにすぐれていると思います。
高級木材を使用したソウルバードの時計ケースもオーダーメイドで長く使える商品ですので、おすすめです。
ワインダーで保管

ワインダーに保管するメリット
- 自動巻きの駆動を止めずに保管できる。
- ある程度、埃や傷から守ることができる。
- お金を掛けないでも手に入れる事ができる。
- コレクションとして見栄えが良い。
ケースの他にもワインダーに時計をディスプレイするという手段もあります。
時計をクルクル回しながら保管できるので、
自動巻き時計のゼンマイが止まることなく、いざ使いたいという時に便利です。
時計をディスプレイしながら保管できるので、インテリアとしても重宝できます。
ほかにもこんな機能が…
- 回っている時間帯と回っていない時間帯を交互に繰り返す機能
- 時間でワインダーの駆動を止めるタイマー機能
しっかりした造りの製品で1万円以内で購入できます。
はじめてのワインダーにはおすすめとなっています。
ワインダーの駆動には、日本製のマブチモーターが使用されており、
安価なのに品質の安心感があります。
私のおすすめはJINS&VICOのウォッチワインダーです。
約2万円弱とやや高価ですが、ハイクオリティな製品でコスパが非常に優れています。
お金をかけすぎず、高級感のあるワインダーがないかと行きついた製品がこちらです。

4-2.日常的メンテナンス

推奨する日常メンテナンス
- 使用後のケースのふき取り
- 洗浄液での汚れ落とし
- 定期的なゼンマイの巻き上げ
- タイムグラファーによる精度調査(できればでOK)
腕時計の外装面は、着用に伴う汗・皮脂汚れ拭き取ることをおすすめします。
使用後の拭き取りを行うことで外観を綺麗に保ちつつ、
細かいゴミによる小傷を防止することができます。
時計のふき取り
腕時計のふき取りには専用のセーム革かマイクロファイバークロスをお勧めします。
品質の良いセーム革やマイクロファイバークロスは
時計を傷つけることなく指紋やホコリを綺麗に拭きっとってくれます。
必需品級のアイテムと言えます。

私の一押しは、HELIのマイクロファイバークロスです。
時計の洗浄
中性洗剤と水道水で洗うという手段がありますが、少し手間が要るのと、高い防水性能を備えていなければ故障のリスクがあります。
私がおすすめするのは時計専用の洗剤です。洗っ時計は吹きかけてふき取るだけで時計のよごれをごっそり落とせるので、大変おすすめの商品です。
時計の巻き上げ
止まった時計を竜頭操作で巻き上げる場合
使用していない期間が長くなった場合は手巻きをしましょう。
時計が止まっていたら…【ロレックスなどの自動巻き時計の例】
- 反時計回りに竜頭を回し、ロックを開放する。
- 時計回りに40回程度リューズを回す(カリカリ音が鳴ります)。
- 針が動き出したら巻き上げを終了。
- 時計回りに抵抗があるところまで竜頭をねじ込む(力の加えすぎには注意)。
※機械式時計は精密機械です。
誤った操作を実行してしまうと故障の原因となります。
竜頭操作はモデルによって違いがありますので、
必ずメーカーの取り扱いを確認するようにおねがいします。
止まった時計を腕に着けて巻き上げる場合
自動巻き時計の場合は、腕に着けて振るだけでもゼンマイは巻き上がります。
手巻きを推奨しているメーカーもあれば、
腕を振って巻き上げる方法でも問題ないというメーカーもありますので、
どちらが良いかというのは一概には言えません。

酷使しなければ、腕ふりのみでも問題ありません。
タイムグラファーで精度を確認
時間の遅れや早まりをタイムグラファーで定期的に確認するのも、
メンテナンスの一環だと考えます。
タイムグラファーはあると便利ですが、
必ずしも用意しておかなければいけないアイテムではないと考えます。
時計の精度を日常的に知りたいという方は買っておいて損はありません。
定期的なメーカーによる点検は必要かと思います(素人では時計の不具合に気が付きにくい)。
4-3.やってはいけない事

機械式時計にやってはいけないこと
- 衝撃(落下や物にぶつける等)。
- 水分に長時間晒す。
- テレビやパソコンの近くに長時間放置する。
- 誤った竜頭操作
腕時計は精密機械です。物によっては、落下や衝撃を繰り返すと故障の原因になります。また、いくら防水機能が充実していても水や泥に長時間さらす等の扱いはNGとなります。
カレンダー機能が付いている時計を含め、機械式時計には日付送り禁止時間帯が設定されているものがあります。誤って操作を行うと故障の原因となります。
日付送り禁止時間帯がある時計の注意点
- 一般的に20時〜4時は操作をしない方が無難。
- 時分針の調整は時計回りに動かす。
こちらもまた、竜頭操作はモデルによって違いがあります。
必ずメーカーの取り扱いを確認するようにおねがいします。
4-4.定期的メンテナンス・オーバーホール

- 故障してからでは修理代が高くつく場合がある。
- メーカー推奨の時期を守る。
- 可能な限り正規メーカーでのオーバーホールがおすすめ。
メンテナンス・オーバーホールは時計に不具合が出てからではなく、
ご自分で時期を決めて依頼する事をおすすめします。
私の場合は、5年~10年周期でオーバーホールを検討しています。
メンテナンス、オーバーホールはできるだけ正規メーカーで行うことをおすすめします。
その他の業者も時計整備士の資格を持った腕の良いところは沢山あると思われます。
しかし価格が抑えられる反面、正規以外のオーバーホールを依頼すると
時計の純正パーツがない場合、代替え品をつけられてしまう可能性もあります。

正規メーカー以外でオーバーホールをお願いする際は、
パーツの見積もりも細かく確認しましょう。
安心を買うためにも、正規メーカーでのオーバーホールを依頼するようことをオススメします。
きめ細かなメンテナンスには、資産価値のある時計も厳選したいです。
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